セメダイン

Twitter広告を活用した成功事例のご紹介

Twitter広告を活用した成功事例のご紹介

一般向けの豆知識伝授でユーザーとの距離を近く!接着剤メーカーのTwitter活用術

1923年創業の、接着剤やシーリング材の総合メーカー「セメダイン株式会社」。接合材であるセメント(Cement)と力の単位を表すダイン(dyne)からなる造語を冠した社名には、「強い接合・接着」という意味合いが込められています。Twitterを導入したことで「接着=セメダイン」という図式がユーザーの間に根付いてきた手応えを感じるという同社に、その活用方法や導入後の効果を伺いました。

- まず、セメダインについて教えてください

セメダインは、日本で最初に接着剤を作ったメーカーです。セメダインの商品は、家庭用の接着剤などが一般的にホームセンターなどで販売されていて、プラモデル作り等にもよく利用されていますが、会社として取り扱いが多いのは実は建築用や工業用の接着剤の方です。一般の方だと普段接着剤に接する機会はあまりないと思われている方がほとんどだと思いますが、実はパソコンやスマートフォン、建物など、生活の中にあるものにセメダインの接着剤はたくさん使用されています。どんな方も何かしらの形で、間接的に毎日セメダインの接着剤に関わっているんですよ。

- どのようなマーケティング活動をしていますか

まず前提として、接着剤というものは「それを使って物をくっつけたい」からではなく、「くっつけて何かを作りたい」から必要になるものです。ですから消費者は、普段の生活の中で接着剤自体を意識することはほとんどないでしょう。ですから我々の使命は、何かをくっつける必要が出たときに、「セメダイン」という名前を最初に思い出してもらえるようにすることです。そのために、ハンドメイドが好きな方が読むウェブマガジンに広告を出したり、展示会で建築用や工業用の接着剤を出展したり、また技術者が読む業界向けの媒体にも広告を出したりして、さまざまな形でお客様との接点を作るようにしています。

- Twitterの運営はどう行っていますか

2010年にアカウントを立ち上げて以来、接着剤に絡めた内容を毎日ツイートするようにしています。全体の約30%は中の人間のパーソナリティが何かしらわかるような内容ですが、ユーザーの方にはやはりセメダインのファンになっていただきたいので、基本的に「接着剤」や「くっつける」という言葉に関連した内容を軸としてツイートし、「セメダイン」という名前と共に皆さんのお役に立つような接着剤情報を提供しています。

- パーソナリティがわかるようなツイートとはどのような内容ですか

担当者が女性というのは公開しているので、例えばメガネをかけていることや、少しだけ机の上の私物を見せることもあります。また個人的にアニメ「TIGER & BUNNY」のファンなので、新作ができると話題になった際に「スポンサーになりたい」とつぶやいたことがあります。その時にはTIGER & BUNNY好きの方からたくさんリプをいただいてうれしかったですね。

- 普段どのような内容でツイートしていますか

毎日ツイートとなるとネタ探しも大変なのですが、基本的には「へぇ~」と思ってもらえるようなネタを探してつぶやくようにしています。例えば「○○の日」といった何かの記念日に関連したツイートとして、「ピアノの日」なら「ピアノにはこんな接着剤が使われていますよ」とか、「飛行機の日」なら「飛行機には実は何トンもの接着剤が使われているんですよ」というような内容などです。人気のハッシュタグと接着剤を絡めてツイートを行うことも多いですね。実は私は入社するまで接着剤のことはほとんど知らず、入社後に初めて先輩から接着剤の豆知識を授かりました。それがすごくおもしろかったので、入社以来ずっと書き留めてきたんです。Twitter担当になってからはこまめにそれらの情報をツイートしています。今でも、気になったことは技術担当に聞きに行ったりして、なるべくネタ帳を太らせるようにしています。

- Twitterの効果についてはどのように感じていますか

ありがたいことに年々フォロワー数が増えていて、読みきれないほどたくさんのリプをいただくこともあります。また、定期的に拡散するネタを作れるようになってきたおかげか、フォロワーではない誰かがセメダインと関係のないところで「接着剤がなくて困った」とつぶやかれたようなときに、フォロワーの方から「この方が困っているので助けてあげてください」というリプが飛んでくることもあり、Twitter上で「接着剤=セメダイン」が根付いてきたのではないかと成果を感じています。

- フォロワーからはどのような反応が多いですか

接着に関する相談がとても多いです。くっつけたいものや状況によって、それに適した接着剤が変わってくるので、どの接着剤が良いのか選ぶ際に迷われるようです。そんな時、Twitterだとリアルタイムで会話ができるので、「貯金箱がこんな風に割れたけど、どの接着剤がいいですか?」と聞かれたら、「陶器だったらこの接着剤がいいですよ」とURL情報と一緒にお返事すると、大変喜んでいただけます。それから接着剤を早く固める方法や、あまり知られていない接着剤の用途など、接着剤に関する豆知識は比較的拡散されやすいですね。

- もっとも印象に残った反応を教えていただけますか

2014年に3万を超えるバズが起こったことがあります。「接着剤はくっつける以外にも使い方があります。例えば固めて顔を描けばチンアナゴの顔が作れるんですよ」と、ちょっとした遊びの提案をツイートしたら、東京のすみだ水族館が制定した11月11日の「チンアナゴの日」に、同水族館でのイベントに参加させていただけることになりました。子どもたちを対象にセメダインでチンアナゴを作るワークショップを実施し、大盛況でした。また2017年には、エイプリルフールに「結婚のお祝い用接着剤、メデタインを発売します」という嘘のツイートをしたら、1万を超える拡散が起こったこともあります。結局それは商品化されて限定数量販売につながり、瞬く間に完売したんですよ。

- ほかのSNSと比べてTwitterはいかがですか

Twitterのほかに、実名制のSNSや写真がメインのSNS、動画共有サービスなども使っています。いろいろと試行錯誤中ですが、感触としてはTwitterが一番、お客様からのレスポンスが多いですね。そして流れが早いので、リアルタイムでつぶやきたい時にはTwitterが最も向いていると思います。またユーザーの層が幅広いので、エンジニアなどプロの方に絞った情報ではなく、一般の方向けの情報を伝えるのにとても適していると感じています。

- Twitterを通して今後チャレンジしたいことは何ですか

これからも引き続き接着剤ネタでファンを増やしていきたいです。通常のツイートだけで拡散しづらそうなネタには広告も積極的に活用し、より多くの方にセメダインに触れていただけるような施策を続けていきたいと思っています。

- ありがとうございました

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