ZAIKO
Twitter広告を活用した成功事例のご紹介
Twitter広告を活用した成功事例のご紹介
コロナ禍のピンチをチャンスに変えて急成長。オンラインチケットとライブストリーミングサービスを提供するZAIKOのTwitter戦略
リアルイベントのチケット販売から、コロナ禍を機に提供サービスを拡大したZAIKO株式会社。サービスに込めた思いやそれを伝えるコミュニケーションツールとしてのTwitter活用のノウハウを伺いました。
ビジネスとマーケティングの概要
- 貴社ビジネスの概要を教えてください
ZAIKOはデジタルチケット販売事業を基盤に、映像サブスクリプション事業や海外マーケティング事業など、ライブエンタメ業界を中心に多角的なサービスを展開しております。アーティストファーストを基本理念として掲げ、アーティストやイベント主催者がダイレクトにチケットやコンテンツをファンに届けられる「D2F(Direct 2 Fan)モデルのチケット販売プラットフォーム」です。従来のプレイガイドでは得られなかった顧客データの開示や独自CRM機能の構築なども行なっております。
- 貴社全体のマーケティングの取り組みはどのようなものですか
ZAIKOはもともとリアルイベントのチケット販売のみを行っており、少数の社員でそれぞれがたくさんの役割をこなしていました。実をいうと、マーケティング活動をするリソースが会社の中にほとんどありませんでした。
しかし、2020年3月の緊急事態宣言を受けてリアルイベントがすべてキャンセルになり、会社の根幹サービスがストップしてしまいました。それが大きな転換期となり、有料オンラインチケットの販売とライブ配信システムを約1週間で構築。イベントがキャンセルになってしまったアーティストの方々に、ライブ配信の環境を提供できるようになり、結果として会社として成長することができました。
チケット販売とライブストリーミングのニーズに伴って、マーケティングの部署を設置し、今ではSNS運用やメディアPR、ディスプレイ広告などを行なっています。ZAIKOはあくまでプラットフォームですので、B2B2Cの観点から、アーティストや主催者のサポートを通してファンの方々に届けられるサービスの価値が伝わるようなコンテンツを心がけています。
Twitterの位置付けとオーガニック運用
- 御社の事業において、Twitterの役割はどのようなものでしょうか
ZAIKOはプラットフォームですので、会社の人格を表現する場所が少ないと感じていました。会社の理念などはウェブサイトには掲載をしていますが、もっと積極的に伝える場所が必要だと思いました。そこでSNS、特にテキストでコミュニケーションがとれるTwitterがもっとも適しているという考えに至りました。
弊社のオリジナリティとして、アーティストやイベント主催者が自分達で直接ファンにがチケットを販売できるという強みがあります。アーティストが適切なコミュニケーションをファンと直接取ることができ、マネタイズでき、制作活動などやりたいことにより集中できる環境を整える手助けができる。Twitterはそういったアーティスト支援の新しい方法を発信していくツールとなっています。
- どのような体制でTwitterを運用されていますか
ブランド戦略、デジタルマーケティング、SNSマーケティングの3名で運用しております。
日々のツイートなどは SNS マーケティングの担当者が行い、デジタルマーケティング担当は広告戦略を考えます。ブランド戦略担当はデジタルだけでなく、全体のブランドの戦略を考える役割で、ソーシャルに関しては発信の方向性やトーンなども決める役割を担っています。
ツイートは予約投稿もありますが、やはりTwitterはタイミングが非常に重要だと感じているので、 面白いトピックが上がってきた時は随時社内で共有し、リアルタイムで対応するようにしています。
運用についてはある程度のルールは決めつつも、できるだけラフなトーンにしておきたいというのは開始当初からのテーマではあります。マーケティングの部署ができてまだ半年程度なので、まだまだ正解を模索している段階ではありますが、自分たちが楽しいということを重視しています。自分たちが見て、やっていて楽しいと思わないものを、人が見て楽しいと思うわけがないからです。
- 日頃のツイートで工夫されていることはありますか
日々の発信にはいくつか方向性を持たせています。
例えば、単純にイベント情報を発信するのではなく、アーティストのPVを観たり過去の活動を把握して、情報を自分たちなりに咀嚼し、自分たちの解釈を加えて発信するというものです。イベント情報自体は@ZaikoLiveStreamという別のアカウントで発信をしていることもあり、@zaikoioでは付加価値をつけて発信することを意識しているというわけです。自分たちなりの感想や知ったこと、感じたことなどが付加価値とし、既存のファンだけでなく潜在的なファン層にも興味を持ってもらえるような発信を心がけています。
また、企業文化としてダイバーシティを非常に大事にしているのですが、その価値観はツイートにも反映するようにしています。例えば音楽活動に関して「○○するべき」のようなツイートがあったとき、自分たちが違うと思ったら思ったとおりに表現するなど、ツイートでも多様性を受容する雰囲気づくりを意識しています。あえてマイノリティの味方をするという意味ではなく、自由や権利を奨励するスタンスを積極的に発信していきたい思っています。
- ビジネスでTwitterをやっていてよかったと実感したことや始めてからの新たな発見、オーガニックの運用がビジネスゴールにつながったと感じたことはありますか
企業側がターゲットだと考えている層以外のところに潜在層を見つけることができることです。トレンドやリツイートによってリーチしたTwitter利用者が、こちらが特段意図していなかったツイートの捉え方をするなど、どこの層にリーチするかによって反応が全く変わってくるのも面白いところですね。
また、ライブ配信の際に機材トラブルで音が途切れたとき、Twitterで音切れを伝えてくれる方がいて助かりました。こういった類のことはサイトの問い合わせフォームにお問い合わせしていただくより簡易ですし、リアルタイムだからこそその場ですぐ対応ができたので良かったです。
自分の興味関心と重なっていたり、相関のあるツイートには反応してくれる、ということも分かり、音楽ファンとのコミュニケーションの場が持てることも、やっていて良かったなと思うポイントです。
Twitter広告の成果
- Twitter広告はどのような目的で実施されていますか
キャンペーンによりますが、ZAIKO独自のキャンペーン告知やサービス認知UP目的、アーティスト向けのプロモーションなど様々です。
フォロワーキャンペーンも実施しました。ただ、フォロワーの数が増えてもエンゲージが下がるのは本質的ではないとは思っているので、単純に数を増やすことは目的にしていません。どのようなツイートのエンゲージが高いかなど、細かく分析してクオリティを担保しながら増やしていくことが重要だと考えています。
- 特にうまくいったキャンペーンやターゲティングはありますか
ZAIKOちゃんというキャラクターのイラストコンテストキャンペーンです。新しい層の利用者のからも応募が頂けて、当初30〜40程度の応募を想定していましたが、150件を超える応募があり、効果を実感しました。応募してもらった作品は、会社の中でも逐一共有し、社内のコミュニケーション活性化のきっかけにもなりました。
- 今後ビジネスで、Twitterで、やってみたいことはありますか
コロナ禍で外出が制限される中、音楽シーンではライブが行えない状況で、かつてのようにライブハウスで少しずつファンを増やして有名になるアーティストがほとんどいなくなりました。しかしその反面、ソーシャルフェームのようにデジタルでストーリーが出来上がり人気になるアーティストが増えている。ゆくゆくはローカルな場面も復活してほしいとは願いつつ、今までのライブにいったりレコードショップに行ったりのような感覚が、デジタルやソーシャルの場で生まれ変わっていく世界観の中に、自分たちもフィットしていき、新しい市場、新しいコンテンツ、新しいコミュニケーションを発信していけたらと思っています。
- ありがとうございました
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