Twitterでブランドボイスを確立する方法
顧客に発信する内容が何であれ、その方法は無限にあります。絵文字は使うべきか?ジョークは?専門用語は?企業のトーンとボイスを考える基本となるのがこうした問いです。
トーンとボイスとは?
トーンとボイスは似て非なるものです。簡単に言うと、ブランドのボイスはブランドの個性です。「スマート」、「面白い」、「格好いい」、「風刺が効いている」などが挙げられます。一方、ブランドのトーンは、ブランドのボイスを特定のチャネル、オーディエンス、状況に適用させたものをいいます。
たとえば、ブランドのボイスが「面白い」であれば、ユーモアを効かせたコミュニケーションが大半を占めることになるでしょう。とはいえ、センシティブなトピックや問題に関するアップデートを共有する際は、そのブランドならではのカジュアルなスタイルを保ちつつも、もう少しシリアスなトーンにシフトする必要があります。
@GlowRecipeでは、会話調のボイスに感嘆符を添えることで、期待感を高めるトーンに仕上げています。
Twitterでブランドボイスの訴求力を高めるには?
Twitterの特性であるスピード感や会話を活用すれば、ブランドに人間味を持たせることができます。その条件となるのが、3つのC(Concise: 簡潔に、Clear: 明確に、Conversational: 会話調に)です。例を見てみましょう。
@EvolvedChocのツイートは31文字、すべて小文字であり、実にシンプルです(ブランドイメージにも合っています)。
@KendraScottのツイートには、簡潔で明確なコールトゥアクション(CTA)が添えられています。
B2B採用ツールの@Workableは、Twitter投票を活用して質問(会話に欠かせない要素)を投げかけています。
Twitterでブランドボイスを確立する方法
- ガードレールを設ける
自社のガイドライン、業界、アピールポイントを踏まえ、避けるべきトピック、テーマ、ワード(絵文字も含め)を書き出してみましょう。明確な制限を設けることで、創造力を発揮しながら、ブランドセーフなツイートを発信できます。
- 顧客と業界を考慮する
顧客についてすでに把握している知識を出発点にしましょう。たとえば小売りブランドの場合、ソーシャルメディアのオーディエンスの大半がZ世代であるならば、フォーマルよりも、カジュアルでユーモアのあるトーンが望ましいでしょう。反対に、金融機関が投資関連のツイートをする場合、ユーモアを控えた方がよいかもしれません。
- 競合他社のツイートを研究する
業界の競合他社のツイートをチェックして、どのようなタイプのツイートが高いエンゲージメントを獲得しているのかを調べてみましょう。顧客の心をつかむための手がかりが得られます。つまり、顧客の注目を集め、新しいタイプの会話を提供するためのインスピレーションがわくはずです。
- テストして繰り返す
発信したツイートのデータはリアルタイムで確認できます。どのようなトーン(と主にコンテンツ)にすればエンゲージメントが高くなるのかを見極めてください。読み通りに行くこともあれば、思いもよらない結果に驚いたり、新たなインサイトが得られたりすることもあるでしょう。
始めてみたいと思われた場合は、「"Twitterでの伝え方を考える"」というワークシートをダウンロードして、課題に挑戦してみてください。Twitterでブランドボイスを確立するヒントになります。