トラッキングすべきKPI指標とは

Niamh Keenan
ベストプラクティス
ノートパソコンで作業する女性

マーケターはかつて十分なデータを利用できませんでしたが、現在では膨大な量のデータを持て余しています。たとえばつい最近まで、雑誌に広告を出稿するマーケターは、その広告を見る読者数を大まかにしか把握できませんでした。

しかし現在ではアナリティクスにより、マーケティングの取り組みを高い精度で測定できるようになりました。ターゲットオーディエンスのうち、御社の広告をクリックするユーザーや、顧客に転換するユーザーの人数を把握するだけでなく、A/Bテストで最も高い効果を発揮する見出し、画像、CTAの組み合わせを特定することも可能です。

ただし、アナリティクスには膨大な種類の指標を手軽に把握できるメリットがある反面、膨大な種類の指標をトラッキングしなければならないという欠点もあります。そこで重要となるのが重要業績評価指標、すなわちKPIです。

このブログでは、役に立つTwitter KPIと、適切な情報をトラッキングして、御社の取り組みと広告の価値を表示する方法について説明します。

KPIの追跡

KPIは、チームとその責任者がマーケティングのパフォーマンスを把握するために必要となる数値を提供します。

いくつかのKPIを押さえておけば、すべてのデータポイントを取り込まなくても、優れた意思決定に必要な情報が得られます。

ではトラッキングしなければならないKPIはいくつあるのでしょうか?KPIは必要とされる主要な指標でなければならず、確認し得るすべての数値をKPIに設定するわけではありません。KPIは1つだけに絞るのが理想的ですが、3~6個のKPIを使用してマーケティングを包括的に捉えるのもよいでしょう。

KPIが数十個になると、事象の要因を把握するのが難しくなります。KPIは少なくして、重要な情報を見落とさないようにしましょう。

KPIに関する格言

優先すべきKPIとは

KPIは、あなたが最も重視する指標でなければならないという点に注意してください。たとえばeコマース企業にとっては、コンバージョン数が最も重要な指標となる場合がある一方、実店舗を擁する小売業者や、オピニオンリーダーになることを目指す企業は、リツイート数を重要な指標とみなす場合があります。自分と自社にとって重要な指標が何かを把握しましょう。

どのKPIに焦点を合わせるべきか分からない場合には、社内で使用されているKPIについて尋ねてみましょう。財務、営業、オペレーション、ITなどの部門では、ビジネスパフォーマンスに直結するKPIが設けられており、中にはマーケターが思いも寄らぬものがあるかもしれません。

KPIの例

初心者向けのKPIの例を以下にいくつか挙げます。

  • エンゲージメント: クリック、いいね、リツイート、返信、@ツイートの件数やブランド絵文字の使用件数に基づいてエンゲージメントを測定します。御社にとって重要なエンゲージメントの指標を選択しましょう。たとえば新しいブランドがその認知度を測定するのであれば、@ツイートの件数が重要な指標となる場合があります。

  • パフォーマンス: インプレッション数はもちろん大切ですが、広告キャンペーンで何よりも重要なのはパフォーマンスです。インプレッション数だけでなく、エンゲージメント率も把握して、オーディエンスがどのような反応を示しているかを一定期間にわたってトラッキングしましょう。話題のツイートをモニタリングして、どのようなコンテンツのパフォーマンスが優れているか把握するのもよいでしょう。

  • 成長率: 新規顧客にリーチするのであれば、フォロワーを増やす必要があります。ただし、フォロワー数は必ずしも重要な指標とは限りません。質の高いフォロワーを獲得できるように、フォロワーの成長率とエンゲージメントのバランスを取りましょう。

  • ROI: このKPIは、あなたの部署に資金が絶えず供給され続けたり、あなたが昇給したりする根拠となるものです。クリック数をただトラッキングするのではなく、ツイートやTwitter広告に由来する売上やコンバージョンをトラッキングすることで、ツイートと収益を関連付けましょう。なお、その場合にはコンバージョントラッキングが設定されていることを確認する必要があります。

コンテンツや広告キャンペーンによりKPIは異なります。コンテンツプランを策定する際は、コンテンツごとにKPIを設定し、トラッキングできるようにしておきましょう。

たとえば、新しいウェビナーについてツイートする予定がある場合、どれくらいのリーチ数や、登録数またはコンバージョン数を達成したら成功と見なすかを決めておきます。

Twitterアナリティクスを使用してKPIを測定する方法

アナリティクス管理画面

これでどのようなデータを測定すればよいかが分かりました。ここからはそうしたデータの見つけ方について説明します。まずレポートを確認するには、Twitterアナリティクスにアクセスします。Twitterアナリティクスは、以下の画面などで構成されています。

アカウントホーム

ツイート数、ツイートインプレッション数、プロフィールへのアクセス数、@ツイート数、フォロワー数、ウェブサイトやアプリにリンクされたツイート数に関する、28日間のパフォーマンスの概要が確認できます。

ツイートアクティビティ管理画面(TAD)

すべてのツイートの指標を詳細に分析できます。アカウントホームとは異なり、この管理画面では日付範囲を調整したり、データをCSVファイルとしてエクスポートしたりできます。

動画アクティビティ管理画面(VAD)

Twitterで公開されている自分のすべての動画の視聴維持率、再生率、完了率をモニタリングできます。

広告キャンペーン管理画面

プロモーションアクティビティはここで管理します。この管理画面では、Twitter広告のパフォーマンスに関する、データに基づくインサイトが提供されます。コンバージョントラッキングが設定されていれば、その成果も測定できます。

こうした指標のトラッキングの詳細については、Twitterアナリティクスの概要Twitterアナリティクスから得られる8つの有益なインサイトをご覧ください。

パフォーマンスはどれくらいの頻度でトラッキングすればよいですか?

パフォーマンスをトラッキングする頻度はKPIにより異なりますが、Twitterでは少なくとも週1回はTwitterアナリティクスを確認することをおすすめしています。有料広告キャンペーンを実施している場合は頻度をさらに増やしましょう。そうすることで、オーディエンスがどのようなツイート本文、クリエイティブ、トーンに反応を示しているかが把握できるようになります。

注記: Twitterのシステムには、情報を処理して正常化する調整期間が設けられています。有料広告キャンペーンは、設定を一旦変更したら、数日間は設定をさらに変更せず、そのままにしておいてください。

広告キャンペーンの測定とアナリティクスの詳細についてはこちらをご覧ください。

さらにご質問がある場合、Twitter広告ヘルプセンターで手順ガイドやよくある質問への回答をご覧になるか、Twitter広告スペシャリストまでお問い合わせください

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