保護の担い手
Xでは、広告主様がお客様とつながれる安全な環境を提供できるよう取り組んでいます。そのために、Xでは、不快と見なされかねないコンテンツに広告が配信されることがないようにするため、機械学習、人の目による審査、的を絞ったポリシーを組み合わせた手法を活用しています。また、Xは、広告主様が独自性を持つブランドの安全を確保できるよう、X広告キャンペーンを自身でカスタマイズできることが非常に重要だと考えています。こうした管理機能に加え、広告主様はX上で誰もが利用できる、健全性と安全性を保つ機能も活用できます。
プラットフォーム全体の保護
タイムラインおよび検索上でのセンシティブなメディアとの隣接
Xでは、サービスチームまたはツイートの作成者が「センシティブなメディア」とみなしたツイート(Xのセンシティブなメディアに関するポリシーで定義されている、写実的な暴力描写や、合意のもとに製作された成人向けコンテンツなど)と共に広告が配信されることがないようにしています。
Amplifyプログラム内でのブランドセーフティの確保
コンテンツパートナーによるすべての動画について、収益化される前に人の目による審査を行い、ブランドセーフティの基準が満たされていることを確認します。このレビューの補足として、プラットフォーム上のすべてのツイートに対して、アルゴリズムによる健全性と安全性のチェックを幅広く実行します。
また、Xでは、予防策としてコンテンツパートナーとの定期的な教育セッションを実施し、Xのブランドセーフティに関する基準の範疇で、コンテンツの収益を確実に上げられるよう支援しています。
ブランドセーフな検索の推進
Xは全世界で1日24時間にわたり、会話とトレンドトピックをモニタリングし、安全でないと判断された検索結果に広告を配信しないようにしています。Xのキーワード拒否リストは定期的に更新されており、全世界のあらゆる広告キャンペーンに適用されます。検索が実施されると、この拒否リストが参照され、検索キーワードがこのリストに記載されている場合、プロモ広告はそのキーワードの検索結果ページには表示されません。この拒否リストは、利用者がトレンドトピックをクリックし、そのトレンドの検索結果ページにアクセスする場合にも適用されます。
プロフィールに基づく広告配信に関するブランドセーフティ管理
Xでは、プロフィールが更新されるたびに、プロフィールページのコンテンツの調査を機械学習モデルにより実施しています。これは、プロモ広告の配信前に、そのコンテンツがブランドセーフであることを、ブランドセーフティに関するポリシーに照らして確認することを目的としています。プロフィールに基づく広告は、プロフィールが広告にとって安全であると判断される場合にのみ配信されます。アカウントのコンテンツや行動を根拠に、また、ブランドセーフティに関するポリシーに準拠していないことを根拠に、個人利用者のプロフィールに基づく広告の配信をブロックする場合もあります。
ツイートの返信に含まれる広告のブランドセーフティの確保
2022年5月、Xはアプリのインストール数キャンペーンを使用した広告キャンペーンを実施している広告主様向けに新しいプレースメントを導入しました。プロフィールのプレースメントに適用しているものと同じモデリングを使用し、広告にとって安全ではないと判断されたアカウントからのツイートへの返信には広告を配置しないようにしています。この保護のレベルを拡充するために更にモデリングを追加することにより、安全でない、または不適切だと見なされかねない会話に含まれる返信に広告が配信されないようにしています。
キーワードターゲティングの制限事項
Xでは、ポジティブキーワードターゲティングのパラメータとしての使用が禁止されているキーワードの拒否リストを世界規模で管理しています(こうしたキーワードに関連付けられているオーディエンスは、キーワード除外ターゲティングを通じて除外される場合もあります)。継続的に更新されているこの拒否リストには、大多数のブランドが安全ではないと見なすさまざまなキーワードや、Xの広告ポリシーでターゲティングに禁止されているキーワードが掲載されています。Xのキーワードターゲティングのポリシーの詳細についてはこちらをご覧ください。
オーディエンスのフィルタリングと検証
Xでは収益目的のオーディエンス内で自動化の疑いのあるアカウントを除外し、広告への正当なサイト誘導の確保に努めています。また、MRCの認可を受けた複数のサードパーティとの統合を通じた再生率測定サービスも提供しています。
プライベートな会話
Xは公共のプラットフォームであり、私たちはXポリシーやプラットフォームの機能を通じて、この開かれた環境の健全性を維持すべく取り組んでいます。ダイレクトメッセージは送信者と(最大50人の)受信者だけに送信されるプライベートなメッセージですが、X上の利用者またはコンテンツであることに変わりはないため、Xルールの適用対象となります。ダイレクトメッセージによる会話では、会話の相手の違反を報告した場合、Xは違反者が報告者にメッセージを送信できなくなるようにします。また、報告者の受信トレイから当該会話が削除されます。Xでは、報告や行動についての審査を適宜実施しています。
広告主様向けの管理機能
Amplifyにおけるブランドセーフティの管理
Amplifyは、最適でタイムリーなパブリッシャーの動画コンテンツとXを訪れるオーディエンスをブランドに結びつけます。コンテンツを提携するにあたり、広告主様はIABの標準的なカテゴリー内であればどのプレミアムパブリッシャーでも選択することができます。このタイプの広告キャンペーンを設定する際、広告主様は除外したいIABのコンテンツカテゴリーを選択できるほか、最大で50件の特定のコンテンツ配信パートナーのユーザー名を除外することができます。コンテンツパートナーの一覧は、広告キャンペーン作成ツールの [パブリッシャーコンテンツ] セクションでダウンロードできます。
また、広告主様は、Xがキュレーションを行ったコンテンツカテゴリーを標準的なカテゴリーに優先して利用することもできます。このタイプの広告キャンペーンを作成する際には、広告主様には各カテゴリーに貢献しているコンテンツパートナーのリストが提供され、そのうち最大5つのユーザー名を除外することができます。
広告キャンペーンの配信先管理
広告主様が自身の快適度に基づいて、広告キャンペーンの配信をカスタマイズできるように、広告主様にはXプラットフォーム内のさまざまな箇所を調整できる機能が提供されます。広告キャンペーンのほとんどの目的では、プロフィール、検索結果、ツイートの返信を広告の配信先から除外することができます。ただしフォロワー数キャンペーンでは、検索結果への配信を停止することはできません。また、プレロール再生数キャンペーンでは、プロフィールや検索結果への配信を停止することはできません。
キーワードターゲティング
キーワードターゲティングを活用すると、広告主様は利用者の検索クエリ、最近のツイート、最近反応を示したツイートのキーワードなどの行動に基づき、広告を表示することができます。このターゲティングオプションによって、ブランドは最も関連性の高いオーディエンスにリーチできます。また、広告主様は広告キャンペーンから除外するキーワードを指定することにより、除外した語句の検索結果や、これらの語句をツイートしたオーディエンス、また語句に反応を示したオーディエンスに広告を表示しないようにできます。
誰もが使える管理機能
返信の非表示
すべてのX利用者は、自身のツイートに対する返信が攻撃的または会話に無関係であると判断する場合、その返信を非表示にすることができます。返信を非表示にした場合、元のツイート作成者がその返信をXから完全に削除したわけではなく、会話上で返信が表示されなくなるだけです。2020年8月に、この機能のAPIエンドポイントをリリースし、APIパートナーがこの機能の使用を自動化する方法を構築できるようにしました。
会話設定
2020年8月に、新しい会話設定をXの利用者全員が利用できるようにし、利用者自身が始めた会話を細かく管理できるようになりました。この会話設定はXの利用者全員が使用でき、だれが自分のツイートに返信できるかを、次の3つの選択肢から選ぶことができます。1)全員(Xの標準で初期設定)、2)フォローしているアカウント、3)@ツイートしたアカウントのみ
2021年3月からは、ツイート作成画面を使って直接ツイートを作成する際や、Ads APIを使ってツイートを作成する際に、広告主様がこれらの機能を利用できるようになりました。今回のアップデートでは会話設定の適用対象を通常のツイートに加えて広告用ツイートや人気の高い広告フォーマットを使用したツイートにも拡大しました。
さらに追加予定
また、2020年12月には、5か月にわたる大規模な調査プロセスの末、Xにおける広告の配信状況に関する第三者報告書を提供する優先パートナーに、DoubleVerifyとIntegral Ad Scienceを選定したことも発表しました。この取り組みは、自社の広告と共に配信されるコンテンツがどのようなものか、広告主様がより詳細に把握できるソリューションを開発する契機となります。
さらに、Xでは、広告主様の目的に応じた測定ソリューションやサードパーティの調査を通じて、広告キャンペーンのパフォーマンスに対して透明性を確保する機会を増やしています。Xは、広告主様に測定ソリューションを提供し、広告キャンペーンがマーケティングやビジネスの目標実現にどのように役立っているか理解していただくことを目標としています。